企業におけるAIに対する意識調査を実施――64%が人間の上司よりもAIを信用

オラクルとFuture Workplaceが実施した「AI at Work」第2回年次調査の結果が発表された。興味深いのは、64%もの回答者がマネージャーよりもロボットを信用すると答えたことだ。この調査は、10カ国の8370人の従業員、マネージャー、人事(HR)リーダーを対象としている。

今回の調査では、AIが職場での人とテクノロジーの関係を変えており、また、人材を集め、雇い続け、育成するために人事(HR)チームとマネージャーが果たすべき役割も作り変えていることが分かった。

まず、今年の調査では、昨年(32%)よりも多くの人(50%)が何らかの形のAIテクノロジーを仕事で使用していた。また、ロボット(チャットボットなど)を同僚として持つことについて、65%の回答者が「興奮した」、「楽観的」、「感謝した」などの言葉を使用した。2018年の調査でこのように答えたのは24%だけだった。

調査結果は、マネージャーとロボットは明らかに異なるタイプの仕事とタスクに長けていることが示された。特に回答者の82%が、ロボットは特定の種類の仕事をマネージャーよりもうまく行えると考えていた。

具体的には、マネージャーは感情を理解する(45%)、指導する(33%)、職場文化を作る(29%)、チームのパフォーマンスを評価する(26%)などの活動においてロボットよりも優れているとされる一方で、ロボットは、公平な情報を提供する(36%)、作業スケジュールを維持する(34%)、問題を解決する(29%)、予算を管理する(26%)などのタスクでは、マネージャーよりも優れていると評価された。

さらに、回答者の50%はマネージャーではなくロボットにアドバイスを求め、ほぼ25%は「常に」または「非常に頻繁に」AIに質問すると答えた。

64%がマネージャーよりもロボットを信用すると答えたが、その度合いは地域によって差があるようだ。インドが最も高く(90%)、次いで中国(88%)、シンガポール(84%)の順で、逆に最も低かったのはイギリス(54%)で、フランス(56%)、アメリカ(57%)が続いた。

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From Fear to Enthusiasm

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