「退職」回避!? テレワークをしながら“実体験”をも開発に——KDDI研究所 明堂絵美氏

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アルゴリズムを考えたり、特許を出願したり

明堂さんと話していると、アルゴリズムを考えるのはとても楽しいことに思えてくる

明堂さんと話していると、アルゴリズムを考えるのはとても楽しいことに思えてくる

――入社して最初の仕事はどんな内容でしたか。

「秘密分散」という技術分野で、既存技術調査をし、新しいアルゴリズムを考えて、特許を出願するというものでした。しかも上司から「同期の中で最初に特許を出そう!」と言われました。1~2カ月でアルゴリズムを考えて、書いたことのない特許関連の書類を作成するのは、とてもハードルが高く不安もありました。でもその一方では「これぞ会社だな」とうれしかったのを覚えています。結果は確か2番目だったと思いますが、新しい経験にワクワクしながら取り組みました。

――他にはこれまでどのような仕事をしましたか。

私は学生時代から画像処理を専門に学んできたので、7~8年ほど前には写真を自動的にレイアウトするアプリケーションの研究開発をはじめました。デジカメなどで撮影した膨大な写真の中から、自動的に良さそうなものを選んで、重要な部分を認識してトリミングし、コミックのように時系列順に配置するものです。アルゴリズムを考えたり、特許出願をしたり、学会で発表したり……。当時はまだ重要な部分を切り落とさずにコミックのように配置ができるような技術もサービスもありませんでした。

「なぜきれい?」分析してアルゴリズム化できたら楽しい

「お土産は何がいい?」と聞かれると、絵葉書をリクエストする子どもだった

「お土産は何がいい?」と聞かれると、絵葉書をリクエストする子どもだった

――なぜ画像処理を学ぼうと思ったのですか。

子どものころからきれいなものが好きで、きれいな風景を見たり、絵を見たり、旅行をしたりするのが好きでした。きれいな音楽も好きで、ピアノを習っていました。

大学の専攻は電気電子情報学科で、電気や通信、ソフトウェアも学べる学科でした。音響の方に進もうと思っていたのですが、学んでいるうちに画像に興味を持ち、画像処理の研究室に進みました。

――きれいなものが好きで、絵や写真、音楽が好きなら、芸術家になりたいとは思いませんでしたか。

小学校のころ伝記集を読んだのですが、なぜかエジソンの伝記が一番好きだったのです。家族には技術系の人はいないのですが、何かを発明して、それが世に出て行って、みんなが使ってくれるということに憧れがあったのだと思います。

ものを作ることも好きでしたから、きれいなものを見て、どうしてきれいなのか分析して法則を見つけ出し、その法則をもとに誰でもきれいさを再構築できるアルゴリズムを考え、、それを誰かが使ってくれたら楽しい――という風に考えたのだと思います。

⇒次ページ: 広めるために、抵抗感をなくすこと、全体最適化は重要

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