最新ロボット技術はものづくりの現場をどう変えるか――「2015国際ロボット展」レポート

安川電機:新形7軸スポット溶接ロボット「MOTOMAN-VS100」

安川電機は「つくる未来をかえる力-Beyond your Imagination-」をテーマに各種製品・技術を紹介した。

このうち自由度の高い生産ライン を実現する製品として、自動車ボディ溶接ラインのコンパクト化に貢献する新形7軸スポット溶接ロボット「MOTOMAN-VS100」を展示した。

MOTOMAN-VS100

MOTOMAN-VS100

同製品は従来の6軸構造ロボットのLアームの中間にL軸(第2軸)・U軸(第3軸)と同一方向に動作する1軸(E軸)を追加することでLアーム長可変構造を実現することができた。これによりワークに対するUアームの姿勢がコントロールしやすくなり、自動車ボディのスポット溶接でのツール姿勢動作範囲を拡大した。そのためワークに対しての接近性が良くなり、省スペースレイアウトを実現した。

KUKAロボティクスジャパン:次世代協調型ロボット「LBR iiwa」

ドイツのロボットメーカーKUKAロボティクスジャパンはブーステーマとして「人とロボットの協調」を掲げて、自律移動型インテリジェントアシスタントロボット「KMR iiwa」、人協調型センシティブロボット「LBR iiwa」完全防水鋳鍛造向けロボット「KR Quantec nano F exclusive」などを出展した。

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7軸全てにトルクセンサーを搭載し、繊細さと柔軟さを兼ね備えた次世代協調型ロボット「LBR iiwa」は今回が日本初公開。産業ロボットの新たな可能性を切り開いた製品で、人とロボットが寄り添い、共に難しい作業をこなすということを可能にした1台だ。

防護フェンスを取り払い、新たな作業スペースを生み出すことで自由に動ける範囲が広がり、より経済的・生産的になった。最大可搬量7kg と 14kgの2種類をラインアップしている。

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