- 2016-3-17
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- P7700シリーズTriModeプローブ, テクトロニクス
テクトロニクスは2016年3月16日、同社のパフォーマンス・オシロスコープ用「P7700シリーズTriModeプローブ」を発表した。最高20GHzまでの周波数帯域に対応し、低プローブ負荷、実装密度の高い微細なテスト・ポイントへのアクセス容易性、低コストを実現するという。
LPDDR4やMIPIなどの最新規格の効率的なテストやデバッグのためには、高性能と低電力の組合せで信号損失を最小化するプローブが必要だ。P7700シリーズは、プローブの入力アンプを接続ポイントから4mm以下に配置することで、信号損失、プローブ・チップの容量、ノイズを抑えている。また、信号経路は完全に特性評価されており、測定結果から自動的にディエンベッドされる。
さらに、微小化が進むデバイスへの信号接続にも対応した。高速信号への接続では、プローブ・チップを基板上の小さな部品などへはんだ付けするケースが多い。部品サイズが小さくなると、部品自体の強度が下がるため、プローブ・チップを接続することで部品や基板にストレスが加わる。また、MIPIバスの複数のレーンの信号、またはLPDDRメモリでデータ、ストローブ、クロック信号を取込むには、複数のプローブを接続しなければならない。P7700シリーズは、狭いスペースにも入るコンパクトなはんだ付け用チップを採用しているため、部品が小型化しても複数のプローブを接続可能で、かつ基板上の小さな部品への影響を抑えられるという。
新しく採用された「TekFlexコネクタ」は幅広いアクセサリをサポートしている他、アクセサリ・チップがしっかりと接続されていることを小型LEDライト等によって確認できる。
同シリーズは、すべての機種に標準でプローブの全帯域性能をサポートするはんだ付け用チップが付属する。低コストで交換できるため、プローブの総所有コストを抑えることも可能だという。