- 2018-3-3
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Boston Dynamics, SpotMini, ソフトバンクグループ, ロボット

仲間のためにドアを開ける4足歩行ロボットの動画が話題になっている。この動画では、1台のロボットが画面の右から現れて、閉まっているドアに近づく。このロボットはドアを開ける手段を持たないためその前で待機するが、画面の奥からもう1台のロボットがやってくる。このロボットはボディ上部に装着した折り畳み式のアームでドアを開けて、最初のロボットを先に通し、その後ドアを保持しながら自分も通り抜けるというものだ。
なによりも驚くのは、ロボットアームと脚部が協調した滑らかな動きだ。2台目のロボットはアームでドアノブを挟んで回してドアを引いて開け、片脚でドアが閉まらないよう押さえながらアームをドアの反対側に回し、相棒が入るまでドアを押さえている。
このロボットはBoston Dynamicsの4足歩行ロボット「SpotMini」。2016年6月に最初のモデルが発表されたが、動画では外観を含め、様々な点で改良がほどこされているようだ。SpotMiniは高さ84cm、重さ30kgで、1回の充電で90分動く。ステレオカメラ、深度カメラなどを含む知覚センサーを備え、4本脚で階段を昇り、最大14kgの物を運ぶことができる。さらに5自由度を備えたアームは、アルミ缶も潰さずに持ち上げることができるという。
Boston Dynamicsは、2017年にソフトバンクグループに買収されている。近い将来、ドアを開けて通るSpotMiniの姿が日本で見られるかもしれない。