物流倉庫の立ち上げ経験は海外で重宝されることも――物流業界にみる今後の将来性 [物流業界における転職市場の今]

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~ 物流業界を取り巻く最新事情をエンジニアリングの視点から読み解く~

本記事は、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタントへの取材を通じて、物流業界の技術動向と転職市場をお伝えしていく連載記事です。

これまで、第1回目「物流業界が直面している課題と技術革新」、第2回目「物流業界が求めるエンジニアに必要なスキル」、第3回目「物流業界での転職事例」と、物流業界に関わるエンジニアのキャリア形成に役立つ情報をお届けしてきました。

物流最終回の今回は、物流業界にみる今後の将来性と題し、メイテックネクスト 営業の松田和真氏にお話を伺いました。


――これまで、「搬送ロボット」や「自動倉庫」といったトレンドを中心に、物流へのIoT技術やロボット、自動化の導入について伺いました。こうした技術の普及について、どのようにお考えですか?

[松田氏]Amazonや楽天がドローンを使った商業サービスを開始したというニュースが流れていますが、まだまだ物流全体からみればアーリーアダプター(※マーケティング用語で、革新的な技術を早期に採用する初期採用層のこと)と言えるでしょう。将来的には物流のあり方そのものが変わるだろうという見方はありますが、ものづくりである工場、製造業などと違って、物流はゴールをどこに置くのかが見えにくく、予測しづらい業界だと感じるところもあります。

――一般的な物流企業にとっては、自動化技術を導入することのハードルはまだ高いということでしょうか。

[松田氏]物流業界が目指すところは、「いかに世の中のトレンドを逃がさずに早く商品を届けるか」なのですが、これは今後も変わることのないテーマだと思います。物流の自動化については、社会課題という側面もあり、国が研究開発を推奨しています。そうした潤沢な開発資金があるという部分に魅力を感じるエンジニアも多いでしょう。

物流業界に向けて、物流に特化したIoTプラットフォームやAIを手掛けるベンチャー企業なども現れ始めていますが、まだ群雄割拠という状態で、製造業における工場自動化のように、FA企業が開発を推進しつつ業界団体をまとめているといった段階にはまだ至っていません。

――難しい部分はあるかと思いますが、物流関係に携わることの将来性をどのようにお考えですか?

[松田氏]エンジニアの中長期のキャリア形成として、例えば物流倉庫の立ち上げに携われるのは貴重な経験になるでしょう。今後倉庫が増えていくのは確実ですが、物流倉庫を立ち上げたことがあるという経験者はまだ少ないです。物流の倉庫を立ち上げ、納品までの工程を全て自分で考えたとか、物流を徹底的に考えて改善をやり遂げたとか、そうした経験は物流に限らず、どの会社でも重宝されるでしょうね。

日本の企業が海外に倉庫を作る動きも加速していますし、物流業界を取り巻く課題は国内でも海外でも事情に変わりはありません。グローバルな商物流網の構築のため、例え海外でもフットワーク軽く動いていける方や、新たな市場を開拓することに興味があるという方にとって、特に魅力的な分野になるでしょう。これからの物流業界は、転職者に有利な売り手市場になるとみています。

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松田 和真(メイテックネクスト 営業)
<メッセージ>
前職はITコンサルを経験。入社以降、一貫して企業向け営業を担当。ベンチャー企業のエンジニア採用支援から大手プレミア企業の採用支援まで幅広く支援。名古屋支社立ち上げ経験後、新領域の立ち上げに従事。GDPの2割を占める製造業と、製造業が求めるIT等の新分野において、メイテックネクストでしか実現出来ない転職をサポート致します。

取材協力先

メイテックネクスト
メイテックネクスト分野別コンサルタント


ライタープロフィール
後藤 銀河
アメショーの銀河(♂)をこよなく愛すライター兼編集者。エンジニアのバックグラウンドを生かし、国内外のニュース記事を中心に誰が読んでもわかりやすい文章を書けるよう、日々奮闘中。


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