- 2019-12-26
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- JEFORMA, JESOLVA, JFEスチール, トポロジー最適化技術, パルススポット溶接技術, プレス成形, 成形技術, 接合技術, 最適予成形技術, 構造骨格材料, 溶接, 自動車用鋼板, 設計支援技術, 車体構造設計手法, 高強度鋼板
JFEスチールは2019年12月24日、自動車用鋼板の設計支援技術、成形技術、接合技術を「JESOLVA」として体系化したと発表した。
近年、自動車の衝突安全性と軽量性に対する要求が高まり、車体の構造骨格材料への高強度鋼板の適用が増加している。しかし、高強度鋼板は、プレス成形で割れやしわが生じやすく、また、溶接が難しいことが知られている。そのため、高強度鋼板に適した成形方法や溶接/接合方法が求められると共に、効率的に高強度化/軽量化するための車体構造設計手法が必要とされていた。
一方、JFEスチールはこれまで、多様な高成形性高強度鋼板の材料技術を「JEFORMA」として体系化。車体の共同開発などを通し、高強度鋼板の利用技術を自動車メーカーへ提案してきた。そして、今回、車体の設計支援、部品の成形技術、部品の接合技術の3グループで構成されたJESOLVAを体系化。これにより、高強度鋼板の利用に関するさまざまな課題に対し、総合的なソリューションを提案することが可能となった。具体的には、軽くて強い車体構造を創出するトポロジー最適化技術、複雑な形状を高精度に成形する最適予成形技術、超ハイテン材部品を高強度に安定して接合するパルススポット溶接技術などが挙げられる。
JFEスチールは、JEFORMAとJESOLVAで体系化した技術をもとに、自動車メーカーにソリューションを提案し、車体開発から量産まで、あらゆるステージで貢献していくと述べている。