アメリカ北東部に自生する樹木が、新しい木材「直交集成板」に適しているとの発見

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Photo credit: Peggi Clouston/UMass Amherst

米マサチューセッツ大学は、2020年2月27日、アメリカ北東部に自生する2つの樹種が、直交集成板(Cross Laminated Timber/CLT)への使用に適している構造を持つことを発見したと発表した。CLTは持続可能性を備えた新タイプの建材として注目されている。研究成果は、学術雑誌『Journal of Materials in Civil Engineering』において2020年1月7日付で発表されている。

研究結果によると、その樹種はカナダツガとストローブマツで、現地でのCLT市場に貢献できると研究者らは報告している。壁、床、屋根の建築に使用される木質材料の一種であるCLTを製造することで、雇用を創出し、地域活性化、そして林業に関連する経済を改善し、より良い森林管理の支援を促すと期待されている。

「CLTはプレハブパネルです。非常に効率的かつ無駄を省いた建設が可能で、現場打ちコンクリートを用いた建築よりも時間がかからず労働力も少なく済みます」と研究論文の筆頭著者であるマサチューセッツ大学のPeggi Clouston教授は語る。CLTを使うと二酸化炭素排出量も抑えられるという。

この研究では、地域で群生しているカナダツガとストローブマツから作られた木板を接着し、建築用複合パネルを作った。強度試験機でそのパネルを破壊し、大学規模の建造物で安全に使用できるかどうかを確認したところ、カナダツガとストローブマツはともに建築基準を満たすという分析結果になり、カナダツガのほうがストローブマツよりも優れているという結果が出たという。

カナダツガは割れが生じやすいことから構造骨組みに使用されず、価値が低いと考えられているため、今後、カナダツガからCLTを製造できれば、これまであまり価値がないと思われていた木材を高価値の建築材へと転換できると見込まれている。

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Feasibility of Two Northeastern Species in Three-Layer ANSI-Approved Cross-Laminated Timber

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