Lockheed Martin、出力60kWのレーザー兵器を米海軍に納入

Image courtesy Lockheed Martin.

2022年8月18日、米国のセキュリティおよび航空機/宇宙船の開発製造会社Lockheed Martinは、米海軍に戦術レーザー兵器システム(HELIOS)を納入したことを発表した。HELIOSは、60kW超級の高エネルギーレーザーと光学的な妨害機能であるオプティカル・ダズラーおよび監視装置を統合し、既存の艦船に統合して艦隊に指向性エネルギー能力を提供する戦術レーザー兵器システムだ。

Lockheed Martinのアドバンスト・プロダクト・ソリューションズ担当副社長のRick Cordaro氏は、「Lockheed Martinと米海軍は、破壊的なレーザー兵器システムの開発と提供に、共通のビジョンと熱意をもって取り組んでいる。HELIOSは、脅威から船員を守るために、船の戦闘システム全体の有効性を高めるもので、海軍の優先事項に合わせてカスタマイズされた拡張性のあるソリューションを提供しなければならない」と語る。

HELIOSは、深層弾倉、低コストでの殺傷力、光速の照射、正確な反応により、艦隊に新たな防御層を提供する革新的な兵器システムだ。Cordaro氏は、「HELIOSは、レーザー兵器システムの能力を段階的に提供し強化していくための基盤となっている」とその意義を位置付けている。

同社のホームページによると、レーザー兵器は、スピード、柔軟性、正確さ、交戦コストの低さといった利点を備え、指向性エネルギーは戦力を拡大する。よって、増大する新たな脅威にも対抗できるようになるという。

いよいよSF映画やアニメで見るようなレーザービーム兵器が実装される日が近付いてきたようだ。

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Lockheed Martin Delivers Integrated Multi-Mission Laser Weapon System To The Navy

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