超小型人工衛星打上げロケットの機体胴体構造のエンジニアリングモデル試験を実施 インターステラテクノロジズ

インターステラテクノロジズは2022年10月27日、超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の機体胴体の構造部エンジニアリングモデル(以下、EM)試験を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)調布航空宇宙センター飛行場分室にて実施したと発表した。EM2種を製造し、設計の妥当性を確認した。

ZEROは、長さ25m、直径1.7m、総重量33tの超小型人工衛星用の小型ロケットで、宇宙到達実績のある観測ロケット「MOMO」に続くロケットとして開発を本格化させている。機体胴体には、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)で、軽量かつ成形性のよいアルミのコア材を挟むサンドイッチ構造を採用している。

試験では、実機と同じ直径1.7mサイズのEM2種を製造。高さ975mm、直径1700mmの1段タンク間構造、高さ700mm、直径1700mmの2段前方スカートが、打ち上げの負荷に耐えうる強度と剛性(変形のしにくさ)を有しているか、設計の妥当性を確認した。

試験期間は、2022年10月6日~10月21日(計2回)。実機モデルの設計と製造に向け、必要な強度と剛性データを取得した。今後、試験で得られたデータをもとに、実機モデルの設計と製造に入る。

胴体構造EM強度剛性試験の様子

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