宇宙大国を目指すアンゴラ――仏Airbusの地球観測衛星を本格導入へ

仏Airbus Defence and Spaceは2023年3月3日、アンゴラから地球観測衛星「Angeo-1」を受注したと発表した。この発表は、マクロン大統領の訪問イベントの一環と位置付けられ、同社は、フランスとアンゴラの協力関係の強化に寄与していく意向を示した。

同社の役割は、アンゴラの戦略的パートナーとして、最新の地球観測衛星を供給することにより、都市計画や鉱物資源管理などの面から社会経済開発を支援する。アンゴラはこれまでも同社の衛星画像を利用し、土地活用、農業管理、海上監視などの応用を進めてきた経緯がある。

今回のAngeo-1の呼称をもつ本衛星「Airbus S250 optical satellite」は、アンゴラ市民の生活を改善し、さまざまな分野での発展促進が期待されている。政府による衛星画像の活用はインフラの開発、天然資源、漁業を含む海上監視、農業、人口問題への対応に貢献する。

他にもAngeo-1は、干ばつ、海面上昇、水資源問題といった気候変動の要因と経済への影響について、理解を深める上で活用される予定だ。これにより、さまざまな事象への対応率向上やリソース損失の低減など、自然災害への備えが強化される。

本パートナーシップの締結にともなって、知識移転も計画されている。アンゴラのエンジニアには、包括的な研修プログラムが提供され、同国内の運用能力構築が進められる予定だ。

関連情報

Airbus wins contract from Angola for Earth observation satellite Angeo-1 | Airbus

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