- 2023-6-6
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- AP1000原子炉, AP300 SMR(small modular reactor), CAPEX(設備投資), Patrick Fragman, Westinghouse Electric Company, シングルループ加圧水型原子炉, パッシブセーフティシステム, 原子力技術, 欧州ユーティリティ要件(EUR), 超小型モジュール炉
原子力技術を開発する米Westinghouse Electric Companyは、2023年5月4日のニュースリリースで、出力300MWeのシングルループ加圧水型原子炉「AP300 small modular reactor (SMR)」を発表した。
AP300 SMRは、同社が先に発表した出力1110MWeのAP1000原子炉の革新性と、運用知識を活用した超小型モジュール炉だ。AP1000の主要機器、構造部品、パッシブセーフティ機能、実証済み燃料、I&C(計測制御)システムなどを利用した設計だ。
同社が開発したパッシブセーフティシステムは、運転員の操作なしに自動的に安全なシャットダウンをする機構を特徴とするため、バックアップ電源や冷却装置の必要性は無いという。この特徴は、設計の簡素化、CAPEX(設備投資)の削減、占有面積の節約に寄与し、AP1000と同様にAP300も80年以上の運用寿命で設計されている。
Westinghouseの社長兼CEOであるPatrick Fragman氏は、AP300 SMRの発売の意義について、同社の原子炉技術のポートフォリオを充実させると同時に、納期や経済性など、世界中の顧客ニーズに対応できる旨を述べた。
AP300 SMRの設計には、同社の実績ある先進技術が使用された。本技術を使用して、アメリカ、イギリス、中国の規制当局から原子力発電所として承認を得ているほか、欧州ユーティリティ要件(EUR)に準拠しているという。
今後は、AP300 SMRの設計認証について2027年の取得を目指し、その後、サイト固有のライセンス取得と1号機の建設を予定している。
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