米宇宙軍のロケット運用を支える「VICTUS NOX」ミッションが、即時運用体制に移行

Firefly Aerospace/YouTube

宇宙輸送を手掛ける米Firefly Aerospaceは2023年8月30日、アメリカ宇宙軍の「VICTUS NOX」ミッションについて、即時運用できる「ホットスタンバイ」状態に入ったと発表した。

同社のミッションは、米Boeingの子会社である米Millennium Space Systemsとの共同推進だ。両社は6カ月間のホットスタンバイフェーズに入り、事前に通知されない特定時刻のミッション起動要請に対して待機する。

このプログラムでは、宇宙軍が警報を送出すると、60時間以内にミッションが起動される。ミッションの内容は、Vandenberg宇宙軍基地への機材の輸送、燃料補給、そしてFireflyのAlphaロケットのペイロードアダプターへの機材の搭載だ。

宇宙軍はミッション起動の警報に合わせて、最終的な軌道要件などの打ち上げをFireflyチームに通知する。Fireflyチームは、24時間以内に軌道と誘導ソフトウェアを更新し、ペイロードをカプセルに格納したうえで発射パッドへ輸送し、Alphaロケットと結合する。

本プロジェクトを主導するSpace Safari Programで資材担当リーダーを務めるMacKenzie Birchenough中佐はコメントとして、軌道上のニーズに迅速に対応するアメリカ合衆国の能力は、特に今日の進化する宇宙環境での国防にとって、極めて重要である旨を述べた。

関連情報

Firefly Aerospace and Millennium Space Systems Stand Ready for Responsive U.S. Space Force Mission

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