EVバッテリーや鉄道⾞両まで幅広い用途に対応する高いシール性を実現した、高発泡シリコーンフォームを開発 イノアック

イノアックコーポレーションは2023年10月6日、高発泡シリコーンフォーム「NanNex」の新シリーズとして高硬度のTL7404を開発し、ラインアップに加えたと発表した。

NanNexは耐熱性/耐寒性に優れ、低燃焼が特徴のシリコーンフォームで、万が一燃焼した場合も、有毒ガスの発生が極めて少ない。耐候性があり紫外線や雨にも強く、屋外で長期使用も可能なため、幅広い用途に使用できる。

新開発のTL7404は防水等級のIPX8に合格し、他製品よりもセル構造が細かいため、低い圧縮率でも高いシール性を実現。水やほこりの侵入を防ぐ。また、高温でもゆがみにくく、他の発泡素材と較べヘタリが小さい。耐熱/耐寒性にも優れ、過酷な環境下でも長期間使用できる。

こうした特性から、同社はEVバッテリーや鉄道車両、給湯器のシール/断熱材のほか、EVバッテリー充電ステーションのシール/クッション材としての用途を想定している。EVバッテリーの用途としては、バッテリーケースのシール材に適しており、バッテリーケースの形状設計自由度を広げるとしている。

イノアックは、⽇本で初めてウレタンフォームの⽣産を始めた高分子素材メーカーで、高付加価値のある新たな発泡素材の開発に取り組んでいる。

関連情報

耐熱難燃シリコンフォームのNanNex®︎シリーズ 新たな硬さのバリエーションTL7404の開発に成功! | イノアックコーポレーションのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー

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