米Skyryse、ヘリコプターのオートローテーションを完全自動化

航空ソフトウェアのスタートアップ企業である米Skyryseが2023年11月9日、完全自動オートローテーションによる緊急着陸システムの完成を発表した。

オートローテーションは、ヘリコプターなどの回転翼機において、エンジン停止時にローターを気流により回転させて滑空する緊急着陸の安全手段として用いられ、パイロットの高度な技術を要する。

同社は、独自のHMI(Human Machine Interface)を通じてパイロットとの連携で複雑な緊急手順を管理する制御システムにより、オートローテーションを自動化した。同システムは、多くの飛行制御とセンサーを使用してエンジンの停止を即座に感知し、降下や機首の調整から機体安定性の管理、着陸までの複雑な操作をボタンひとつで完了できる。

最初の完全自動化オートローテーションによる着陸が2023年7月22日にロサンゼルスの飛行試験施設で実施され、ギネス記録に認定された。今後、同システムはSkyryseテクノロジーを搭載する全てのヘリコプターに標準装備される予定で、同社は2024年第1四半期に最初の量産型ヘリコプターを発表する予定だ。

関連情報

Skyryse Introduces World’s First Fully Automated Autorotation Feature Ahead Of Skyryse-Equipped Production Helicopter Reveal – Nov 9, 2023

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