- 2024-11-11
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- IHI, Power-to-X, そうまIHIグリーンエネルギーセンター, そうまラボ, アンモニア, グリーンアンモニア, グリーン水素, 再生可能エネルギー
IHIは2024年11月8日、再生可能エネルギー由来のグリーン水素を原料に、二酸化炭素(CO2)フリーのアンモニアを製造する装置を開発したと発表した。福島県相馬市にある「そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)」内の水素研究棟「そうまラボ」において小型スケールでの試験を行い、目標とした効率でグリーンアンモニアを製造できることを確認した。
現在、アンモニアは天然ガスから製造した水素と空気中の窒素をもとに製造されているが、製造過程で天然ガス由来のCO2が排出される。このため、脱炭素の実現に向け、CO2が排出されないグリーンアンモニアの製造法の開発が不可欠となっている。
そうした中、再生可能エネルギーを利用しやすいエネルギーに変換するPower-to-X技術を用いたグリーンアンモニア製造は、CO2を排出しないアンモニア製造方法として期待されており、同社も同技術の確立に取り組んでいる。
これまで再生可能エネルギーから変換した熱を使い、相馬市下水処理場の汚泥を乾燥して体積を減らしたり肥料化したり、水電解装置を用いて製造した水素とCO2から合成メタンを製造して、地域コミュニティバスへ燃料を供給するなどの実証事業に取り組んできた。
今回は、そうまラボ内にPower-to-X技術を用いたグリーンアンモニア製造試験装置を設置し、水素製造からアンモニア合成までの一連のプロセスを検証する実験を実施。目標としていた効率でアンモニアを製造できることが確認できた。
今後さらに試験を続け、製造プラントの運転条件の最適化を図るとともに、反応器データを収集してプロセス全体の検証を進め、製造装置の大型化や商用化を目指す。
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