米空軍のF-16ジェット戦闘機、パイロットに迅速かつ正確に警告を伝える3Dオーディオシステムを順次搭載

デンマークの防衛およびセキュリティ関連ハイテク企業Termaは2024年11月6日、アメリカ空軍航空戦闘軍団のF-16戦闘機に、3Dオーディオシステムを供給する900万ドル(約13億7000万円)の契約を受注したと発表した。

通常、パイロットは航空機操縦中に、地上管制の無線呼び出しや警告信号などさまざまな音に晒されている。それに対し、Termaの3Dオーディオシステムは、無線信号を空間的に分離し、音を脅威の方向と一致させ、さらにアクティブなノイズリダクションを統合することで、ハイファイ(高忠実度)のデジタルオーディオ信号を提供するものだ。さまざまな音がもたらす「混雑した部屋」の効果を排除するように設計されている。

これにより、パイロットは重要な通話や警告信号を重要でないものと区別でき、任務中に迅速かつ正確な反応が可能になる。例えば、同システムを使用した場合、コックピットのパネルディスプレイにのみミサイルの接近が表示される場合と比較して、1.5秒早く脅威を認識できる。また、パイロットのストレスや疲労が軽減され、生存率が向上するとしている。

今回の契約により、今後2年間にわたって、Termaの機器でF-16戦闘機をアップグレードしていく計画だ。

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