- 2024-12-18
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- Raytheon, RTX, センサーシステム, 受信機技術, 国防総省, 指向性無線電力伝送技術, 無線電力伝送, 無線電力送信機, 燃料貯蔵所, 米陸軍, 運用エネルギー戦略

米RTXは2024年11月14日、同社傘下のRaytheonが米陸軍から指向性無線電力伝送技術の開発を受注したと発表した。
同開発プロジェクトは国防総省の運用エネルギー戦略に基づく取り組みの一環として実施され、Raytheonの先端技術チームが有人と無人システムの要件を満たす無線電力送信機と受信機技術を開発していく。無線電力伝送が可能になれば、軍の部隊が追加のバッテリーや燃料を運ぶ必要がなくなり、活動時間が増え、部隊の所在地の保護につながる。また、脆弱性の高い燃料貯蔵所を必要とせずに、センサーシステムへの送電が可能となる。
Raytheonによる無線電力伝送技術の開発の歴史は長く、1960年代に同社に勤めていたWilliam Brown氏によって初めて実証された。当時の記録は現在でも最大のエネルギー伝送と最長距離の記録を保持しているという。同社は近年、長距離での無線電力伝送を将来のシステムに組み込むための技術開発に注力している。
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