- 2025-3-11
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- CCUSプロジェクト, CNOOC, ガス圧入井, ライフサイクル, 中央処理プラットフォーム, 二酸化炭素, 変成岩潜丘油田, 水源井, 渤中26-6油田, 渤中26-6油田開発プロジェクト(フェーズ1), 無人坑口プラットフォーム, 生産井, 軽質原油, 開発井

中国最大の海洋石油/天然ガス生産企業であるCNOOCは2025年2月7日、渤海(ぼっかい)湾中央部に位置する「渤中26-6油田開発プロジェクト(フェーズ1)」での生産を開始したと発表した。
渤中26-6油田は、石油/ガスの埋蔵量が累計で2億立方メートルを超える世界最大の変成岩油田だ。標準化されたエンジニアリング技術を導入し、油田の発見からわずか3年で生産開始に到達した。
同プロジェクトは、水深約20mの海域で展開している。主な設備は、中央処理プラットフォームと無人坑口プラットフォームを中心に、生産井22基、ガス圧入井10基、水源井1基の計33基の開発井の稼働を計画している。
採掘能力は、2025年に1日当たり約2万2300バレルの原油生産を見込んでおり、軽質原油の潤沢な採掘が期待されている。
環境面での取り組みでは、同社のCCUSプロジェクトの一つとして、二酸化炭素の回収、利用、貯留の処理に関する技術を採用した。原油採掘時に発生する二酸化炭素を回収して分離し、地層に再注入することで、生産量を増加させながら排出量を削減する。同プロジェクトは、ライフサイクルを通じて約150万トンの二酸化炭素を地下貯留できると見込んでいる。