- 2018-1-12
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子どものころ、嘘をついて学校を休んだ経験はないだろうか。社会人になっても、会社に行きたくない日はあると思う。「行きたくない」という気持ちが強過ぎて、仮病で仕事を休んだことがある人は、果たしてどのくらいいるのだろうか。
アメリカでのデータになるが、求人情報サイトを運営する米CareerBuilderが2017年11月に発表したレポートによると、なんとこの1年で40%の会社員が仮病で会社を休んだことがあるという。ここ数年では2015年が38%、2016年は35%と毎年40%近くが仮病で会社を休んでいることが分かった。
どのような理由から仮病を使ったのかと詳しく聞くと、30%が「病院で診察を受けるから」と病欠を申請。続いて、「会社に行く気がしなかった」(23%)、「リラックスが必要だった」(20%)、「睡眠不足解消」(15%)といった理由が挙げられた。他にも「用事があった」(14%)、「家事を片付けないといけなかった」(8%)、「家族や友人との予定があった」(8%)といった回答も多かった。
一部には、信じがたい言い訳を使って病欠した人もいたようだ。「熊が庭にいて怖くて家を出られなかった」「電話が爆発して手をケガした」「太って制服が着られなかった」「犬が車の鍵を飲み込んでしまった」「皆既日食の影響が怖い」と答えた回答者もいたというのだ。
一方、労働者を雇う側としては、不正な病欠を避けたいと考えるだろう。人事マネジャークラスの38%が病欠であったか事実確認をしたことがあるという。その結果、虚偽報告が判明し26%が従業者を解雇したことがあるそうだ。ソーシャルメディアの投稿によって嘘を見抜いたという回答は43%。前年の34%から大きく増えた。
なお、人事マネジャー側は「医師の診断書を要求」(64%)、「病欠者本人への電話」(46%)、「同僚による電話確認」(25%)、「病欠者本人宅へ訪問」(22%)といった方法を組み合わせて病欠の事実確認をしているという。
仮病とは逆に、体調が悪いのに出勤した人もいる。37%は体調が悪くても出勤し、病欠休暇を他の用事に当てるためにキープしたと回答。さらに、仕事が忙しいので病気でも休めなかった(58%)、日当を失いたくない(48%)という理由から体調不良でも出勤したという回答があった。
体調が悪いときには、同僚に風邪などをうつさないためにも家にいるのが一番だ。調査を実施したCareerBuilderは「精神的にも物理的にも健康で、仕事の生産性を上げるためにも、休みをとることは重要だ。しかし、周囲からの自分への評価を念頭に置くべきで、奇想天外な言い訳は上司の疑いを招くだけだ。自分に時間が必要な場合には事前に相談し、正直である方が良い」とコメントしている。
なお、この調査は18歳以上の労働者が対象で、2257人の人事マネジャークラスと3697人の正規雇用労働者が参加した。自営業者や政府関係者は含まれていない。
関連リンク
Increased Number of Workers Calling In Sick When They Aren’t, Finds CareerBuilder’s Annual Survey