ペロペロキャンディーで口腔がんの早期発見へ

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英バーミンガム大学のRuchi Gupta博士とその研究チームは、口腔がんの早期発見に役立つ「ペロペロキャンディー」の開発を続けるために、35万ポンド(約6820万円)の資金を獲得した。

Gupta氏らが開発しているのは、口腔がんによって作られるタンパク質を唾液から探し出す手法で、このタンパク質の検出に独自のペロペロキャンディーを用いる。この素材は、成分の99%が水、1%がポリマーのハイドロゲルで、魚を捕らえる網のようにタンパク質を検出する。

このハイドロゲルは固形化しやすい性質を持ち、特殊な光を照射すると吸着したタンパク質が分離する。現在は、正常細胞にはないタンパク質をハイドロゲルが正確に吸着できるか検証している段階だ。現時点では、人工的なタンパク質のサンプルから吸着させるためにハイドロゲルを12時間浸す必要がある。

Gupta氏は、ハイドロゲルを臨床で実際に運用する場面では、検出時間は10分以内が望ましいと考えており、タンパク質の検出に要する時間の短縮に取り組んでいる。同氏は独自のペロペロキャンディーを使った口腔がんの早期発見について「患者に優しく、医師がより簡単に使える診断ツールを作れることを楽しみにしている」と強調した。

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