
スウェーデンのボルボ・カーズは2016年12月12日、同社のS60/V60ポールスターのエンジンが、米国ワーズオート誌の2017年「10ベストエンジン」に選出されたと発表した。
10ベストエンジンは、エンジン性能の優れた10台を選ぶもので、今回で23年目となる。今回はBMW M2、ジャガーXE、ポルシェ718 ケイマンなどを含む40台の車両がノミネートされた。一般的なドライビングコンディションのもと、数カ月間にわたり公道でテストが行われ、パフォーマンス、燃費、ノイズレベル、そして新しいテクノロジーの採用状況などから総合的に判断して選出されている。
ボルボS60/V60ポールスターは、FIA WTCC(世界ツーリングカー選手権)に参戦したレーシングマシン「S60ポールスター」と、エンジンテクノロジーを共有するモデルだという。そのエンジンは、2.0リッター4気筒エンジンで最高出力367PS、リッターあたり184PS/ℓという出力を実現している。
また、同エンジンの開発にあたっては、ボルボの新世代パワートレーンDrive-Eの技術により、パフォーマンスとドライバビリティの向上だけでなく、燃費の向上と排気ガスの削減を目指したといい、こうした取り組みが評価されての選出だという。
ポールスターはパフォーマンスブランド。当初モータスポーツチームとして設立されたが、2009年にパフォーマンス関連製品の提供を開始してボルボ・カーズとの業務関係を強化し、2015年にボルボ・カーズがポールスターのパフォーマンス部門を買収している。