米Radiantの超小型原子炉、緊急検知から300ミリ秒以内の能動的冷却が可能に

超小型の原子炉であるマイクロリアクターを開発している米Radiant Industriesは、開発中の「Kaleidos」システムにとって重要な能動的冷却機能の実証実験が成功したことを、2024年10月15日に発表した。

この原子炉安全システムは緊急事態を検知してから300ミリ秒以内に原子炉を停止する。2024年9月17日に行われたデモンストレーションでは、無電源でも原子炉を安全に停止させ、冷却することが可能であり、人口の多い都市部でも原子炉が配備できることを示した。

Radiant Industriesの共同創業者でCEOのDoug Bernauer氏はこの実証実験について、「早ければ2026年にウラン燃料を搭載し、国立研究所で原子炉を稼働させるユニットを建設する前の最終テストだ」と説明した。

Kaleidosマイクロリアクターの出力は1MWで、これは1000世帯分の電力供給量に相当する。核燃料として使うTRISO燃料は1600度の高温にも耐えることができ、メルトダウンすることのない原子炉設計となっている。

関連情報

Radiant Successfully Completes Passive Cooldown Test for Kaleidos Nuclear Microreactor – Radiant Nuclear

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