自動運転時代のEVモジュールの在り方を示した「Future Concept Vehicle」――ジェイテクト 東京モーターショー2017

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ジェイテクトは、ベアリングメーカーとして長年の歴史がある光洋精工と豊田工機が2006年に合併して生まれた、ステアリングシステムや駆動系部品を製造するトヨタグループの自動車部品メーカーだ。同社は「第45回東京モーターショー2017」において、自動運転に向けた車両コンセプトモジュール「Future Concept Vehicle」を展示している。

自動車メーカー各社が開発にしのぎを削っている自動運転車では、自動車の「走る・曲がる・止まる」を自動化するため、制御系はもちろんのこと、ステアリングや駆動系部品といったメカ部品にも革新が求められている。

このFuture Concept Vehicleは、自動運転化にむけて同社が開発しているステアバイワイヤーシステムとインホイール・モーター、それにリトラクタブル・コラム・モジュールとFCV用の水素タンクシステムを搭載している。

Future Concept Vehicleでは、これまでエンジン、トランスミッション、駆動系など多くの部品で構成されていたパワートレイン+駆動系を、タイヤを支えるホイールハブの位置に置かれたモーターですべて置き換え、小型化を実現している。両側にモーターを持たせることで、左右の駆動力配分や横滑り防止も実現できるシステムだ。

さらに左右のインホイール・モーターをステアリングラックで連結することで、ステアリングシステムも構成できる。Future Concept Vehicleのステアバイワイヤーには、従来のステアリングのようにハンドルと直結したシャフトがない。同社が得意とするEPS(電動パワーステアリング)を発展させたこのステアリングシステムは、ドライバーの操舵力を物理的にアシストして増加させるのではなく、完全に電動化するものだ。操舵角制御により、安全かつ快適な運転を実現するとともに、自然な操舵感を実現する反力も発生させることができるという。

ステアバイワイヤーによってステアリングシャフトが不要となれば、ハンドルの位置や向きも自由度を増す。Future Concept Vehicleのリトラクタブル・コラム・モジュールは、自動運転時にハンドルを格納することで、ドライバー正面の空間を広げるというメリットをもたらしている。

Future Concept Vehicleは、自動運転車を実現するため既存の技術を発展させ、さらに大きな付加価値を生むという、自動車部品メーカーならではのコンセプト車両といえるだろう。

ジェイテクトの新型電動パワーステアリングシステム「RP-EPS」やハブユニット、TORSENなどが搭載された「LEXUS LC500」カットモデルも展示されている。


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