NASA、Gatewayに向けて、最先端の太陽電気推進システムのテストを開始

Credits: NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)が2023年7月12日、Aerojet Rocketdyneと共同で、NASA史上最も強力な太陽電気推進(SEP)スラスターの品質テストを開始したと発表した。段階的なテストで問題ないことを確認できれば、2025年より月軌道を周回する、有人拠点「Gateway」で使用する予定だ。

太陽光を利用するSEPスラスターは、従来の化学燃料を使用するスラスターと比べ、積載する推進剤の量を少なくできるため、打ち上げコストを減らし、積載量を増やせるというメリットを持つ。

今回テストするSEPスラスターは、「先進電気推進システム(AEPS)」と呼ばれ、現状で最先端の電気推進システムに比べ、2倍以上強力な12kWの推進力を提供する。AEPS が搭載される予定のGatewayは60kW級の宇宙船で、うち50kWが推進力に充てられるが、複数のスラスターを組み合わせて使用する計画だ。

NASAとAerojet Rocketdyneは、7月初旬より、AEPSスラスターのテストを開始しており、実際の打ち上げや飛行を想定した、振動/衝撃/熱耐性などの性能試験を計画している。

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