積層ピッチ2μmを実現――金属ナノ粒子を噴射するインクジェット方式高精細3Dプリンタ

イスラエルのXJetは、ナノ粒子噴射技術「Nano Particle Jetting」を利用したインクジェット方式の金属3Dプリンタを、11月15日~18日にドイツ・フランクフルトで開催された3Dプリンティングを中心とした国際見本市「formnext 2016」で公開した。

Nano Particle Jettingは、ナノサイズの金属粒子を含む特殊なサポート液剤をインクジェットノズルから吹き付けて造形する製造技術だ。金属ナノ粒子を包むサポート液剤は最高300℃という環境下に置かれて蒸発し、残された微細な金属粒子同士が結合して造形物を形成する層となる。この際の密度や強度は、従来の手法で製造された金属部品と実質的に同等だとしている。

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Nano Particle Jettingでは、数千ものインクジェットノズルから金属ナノ粒子を同時に噴射して層を形成するため、レーザ方式の金属3Dプリンタより5倍速く、かつ、これまでにない細密さ、表面仕上げと精度を実現したという。その積層ピッチは2ミクロン(0.002mm)と、従来の金属3Dプリンタとは桁違いの精度だ。

XJetの創設者であるHanan Gothait氏は、「Nano Particle Jettingは、付加製造工業にとって画期的な技術だ。我々はこれを大変誇りに思っている」と述べている。

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XJET TO PRESENT WORLD’S FIRST DIRECT 3D METAL INK-JET SYSTEM USING Nano Particle Jetting™

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