AIロボティクスのスタートアップ米Figure、自律型汎用ヒューマノイドロボットを発表

AIロボティクスの新興企業、米Figureは2023年3月2日、AIを活用した自律型汎用ヒューマノイドロボット「Figure 01」を発表した。

Figure 01は、2本の脚、2本の腕、手、顔のスクリーンなどを持つ、人型ロボットだ。身長5フィート6インチ(約168cm)、体重60kg、1秒に1.2mの速度で歩行。電動で5時間稼働し、20kgのペイロードを運搬できるという。

人間は手のおかげで、ドアを開けたり、道具を使ったりすることができ、腕と脚のおかげで、効率的に移動したり、階段を上ったり、箱を持ち上げたりすることができる。人間が人間の形に合わせてこの世界を設計してきたのだ。

Figure 01は、そんな人間の形が持つ器用さと最先端のAIを組み合わせたもの。単機能ロボットを超えて、製造、物流、倉庫業務、小売りなどさまざまな業界で幅広いタスクをこなすことができるという。

公式サイトによると、現在の労働力不足を背景に、アメリカだけでも1000万以上の危険または望ましくない仕事があり、また、高齢化により企業が労働力を拡大することが難しくなっている。Figureは、自律型ヒューマノイドロボットを世界規模で展開することで、このような労働経済における課題を解決できると考えている。

Figureチームは、わずか6ヶ月で実物大のヒューマノイドロボットの製作を完了した。今後数ヶ月でテストを開始する予定だという。ただし、世界的な規模でFigureを作るには何十年もかかると見ている。

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