完全無人の倉庫の実現へ――3億円を資金調達 RENATUS ROBOTICS

完全無人の倉庫の実現を目指している、東大発の米国物流ロボティクスベンチャーRENATUS ROBOTICSは2023年5月26日、EC物流BPO事業を展開するイー・ロジットと、ベンチャーキャピタルのDawn Capitalから200万ドル(約3億円)を資金調達したと発表した。事業は現在シードラウンドの段階で、今後、人材採用と開発を加速させていく。

同社が開発を進めている完全無人倉庫システムRENATUS(レナトス)は、倉庫内に建てられた高さ5~30mのラック内にレールを敷設し、専用シャトル「RENATUS SHUTTLE」がその上を走行することで荷物を順立てして作業者の元へと運ぶ。作業者は棚を探して歩き回る必要がなく、送られてきた荷物をそのまま出荷用の段ボールに入れて梱包するだけなので、効率的に作業できる。

同社によると、搬送速度は業界最速クラスで、1時間当たり500行以上のピッキング(人間と比較して約20倍)が可能。事前に並び替えせずに、その場で順立て出庫が可能な自動倉庫システムは世界初となる。

また、バッファ装置やベルトコンベアなどの設備を削減できるため、面積効率が大幅に向上し、コンテナ100万箱以上を1拠点に高密度保管することも可能になる。

同社では2023年6月から7月に、メディアや投資家、システム導入を検討する企業などに向けたRENATUSの実機デモンストレーションを予定している。日時は未定だが、ウェイティングリストへ登録することで、優先的な日程調整や開催決定時の通知が受けられる。

関連情報

東大発・米国物流ロボティクスベンチャーRENATUS ROBOTICS Inc.、200万ドル(約3億円)の資金調達を実施し、シードラウンドをファーストクローズ|RENATUS ROBOTICS株式会社のプレスリリース
【 導入検討企業様・メディア様・投資家様・候補者様向け】RENATUS ROBOTICS実機デモンストレーションのウェイティングリスト

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