- 2017-12-9
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Magna, Skoda, The Society of Plastics Engineers(SPE:プラスチック技術者協会), 摩擦溶着機

Magnaは2017年10月26日、自動車部品のバンパーフェイシア(表皮)にプラスチックブラケットを接合できる摩擦溶着機を発表した。
近年、運転支援システムや自動運転技術の適用拡大により、前後バンパーに多数のセンサーとそれを保持するブラケット類を組み込む必要がある。同社の開発した摩擦溶着機は、接合するプラスチック部品を高速運動させながら熱可塑性樹脂製のバンパーに圧着させることで摩擦熱を発生させ、さらに溶融した部材のせん断による発熱を利用して接合するものだ。このため、従来の接合方法に比べてブラケット類の厚さを薄くすることができ、およそ10%の重量削減とそれに伴う材料費削減が可能なる。
同社によると、チェコの自動車メーカーSkodaのトリムラインにこの摩擦溶着機を導入し、2017年型Skoda Octaviaのフロントバンパーを生産しているという。今後同種の素材を使用する他の部材にも応用できるとしている。
この技術は、The Society of Plastics Engineers(SPE:プラスチック技術者協会)デトロイト支部がミシガン州トロイで開催したTPOカンファレンスで、イノベーションアワードを受賞した。