カーボンフリーなアルミニウム製錬装置、カナダの実証プラントで導入

鉱業/資源分野の多国籍企業Rio Tintoは2024年6月28日、カナダ・ケベック州のアルビダ製錬所にカーボンフリーなアルミニウム製錬装置を導入すると発表した。この製錬技術は、Rio Tintoと米アルミニウム製錬大手Alcoaがパートナーシップを結んだ合弁会社ELYSISが継続的に開発することになる。

ELYSISのカーボンフリー製錬技術が導入されるのは初めてで、Rio Tintoは100kAで稼働する10基の製錬ポットを備える実証プラントを設計/建設する予定だ。このプラントでは、温室効果ガスを直接排出することなく、年間最大2500トンのアルミニウムを製錬する能力を有し、2027年までの稼働開始を目標としている。

実証プラントはRio Tintoが1億7900万ドル(約273億円)、ケベック州政府が1億600万ドル(約162億円)を出資する新しい合弁会社が所有することになる。

Rio TintoのCEOジェローム・ペクレッセ氏は「初の試みとなるELYSISのカーボンフリー製錬技術の導入は、カナダでのアルミニウム製錬の脱炭素化および産業の成長に貢献する」とその意義を強調した。

関連情報

Rio Tinto to install carbon free aluminium smelting cells using first ELYSIS technology licence

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