波力発電と海中バッテリーの組み合わせで、海中設備にクリーンな電力を供給

エネルギーマネージメント企業のVerlumeと、波力発電を手がけるMocean Energyは2023年3月6日、共同プロジェクトの開始を発表した。これは、波の力を使って発電し、海中のバッテリーに蓄電する「Renewables for Subsea Power(RSP)」というものだ。

両社はいずれもスコットランドに拠点を置く企業で、Verlumeが海中バッテリー「Halo」を、Mocean Energyが波力発電機「Blue X」を使用する。

実証実験の期間は少なくとも4か月間、スコットランド北東部オークニー諸島の沖合で実施する。この場所で、油田サービス企業Baker Hughesの海中設備と、海洋エンジニアリング企業のTransmark Subseaの海中無人機に電力を供給する。

RSPの役割は、送電用海底ケーブルの代替として期待されている。海底ケーブルは、調達から敷設までに長いリードタイムを要し、売上あたりの炭素排出量を表す指標「カーボンインテンシティ」が高い。今回の実証実験はフェーズ3で、陸上でコア技術の統合に成功したフェーズ2の後継だ。

VerlumeのChief Commercial Officerを務めるAndy Martin氏は「このオフショアテストはプロジェクトの成功に向けた重要局面であり、海中セクターに電力を供給するためのデータ収集を期待している」と強調した。

関連情報

Collaborative wave power project aims to decarbonise subsea operations – Verlume

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