独Porsche、高級電動ボート「Frauscher x Porsche 850 Fantom Air」を共同開発中

独Porscheは2023年6月24日、オーストリアの造船企業Frauscher Shipyardとの共同開発による電動スポーツボート「Frauscher x Porsche 850 Fantom Air」を発表した。開発にあたっては、同社のSUV「Macan」の次期モデルに採用されるEV技術を応用した。

Frauscher x Porsche 850 Fantom Airの全長は8670mmで、昼間の運行を想定したデイクルーザーに分類される。将来発売されるPorscheのEV、「Macan」の駆動技術を搭載している。
加速性能やデザインなど、同社のバッテリーEVである「Taycan sports saloon」の特徴を備えたモデルだ。

この共同開発におけるPorscheの役割のひとつは、同社のロードカー向け駆動技術の船舶用途への応用だ。次期Macanへの採用を予定する電動駆動技術、「Premium Platform Electric(PPE)」を採用する。

PPEの構成技術は、総容量約100kWhのリチウムイオン高電圧バッテリー、永久磁石同期電動機(PSM)、パワーエレクトロニクス制御機能などだ。ボートの充電方式は、直流(DC)の急速充電ステーションに加えて、交流(AC)充電にも対応する。

デザイン面ではStudio FA Porscheが操縦席周りを担当し、ステアリングホイール、スロットル、統合ディスプレイを備えたメインコンソールを制作した。収容人数は最大9人、サウンドシステムや冷蔵庫なども装備する。

同社の計画では、限定バージョン25隻のデリバリーを2024年から開始する予定だ。

関連情報

Frauscher x Porsche: E-Performance on the water – Porsche Newsroom

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