- 2024-11-21
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- Airbus, Airbus U.S. Space & Defense, UH-72B Lakota, 中層級調達(MTA)ラピッドプロトタイピング, 特殊貨物, 米海兵隊, 米海軍航空システム司令部(NAVAIR), 航空物流コネクター, 遠征前進基地作戦(EABO)
多国籍企業Airbusの子会社で、防衛、宇宙、セキュリティ技術を提供する米Airbus U.S. Space & Defenseは2024年10月14日、米海兵隊の物流支援プロジェクト「航空物流コネクター」の一環として、UH-72B Lakotaヘリコプターによる実証実験の成功を発表した。
この実証実験では、UH-72B Lakotaの性能評価を通して、特殊貨物の輸送能力が実証された。この結果は、米海兵隊の「遠征前進基地作戦(expeditionary advanced base operations: EABO)」の支援を目的とした、航空物流コネクターのシステム要件に応えるものだ。
プロジェクトの意義は、紛争を想定した分散環境下での物流の支援だ。米海軍航空システム司令部(NAVAIR)は、2024年5月、UH-72 Lakotaの派生型となる機体を使用したコンセプトを基に、Airbus U.S. Space & Defenseに第1フェーズの取引権限契約を授与した。
本実証実験の位置づけは、「中層級調達(Middle Tier of Acquisition: MTA)ラピッドプロトタイピング」プログラムの一部だ。今後の計画として、2024年と2025年に継続的なデモンストレーションの機会を予定している。
本実証実験では、航空機の能力に関する詳細な情報を提供する。また、海兵隊の調達要件のひとつである「自律飛行する航空機が特殊なペイロードを搭載するための改修」という項目にも焦点を当てている。
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