NASA、アルテミス計画向けロケットの推進剤タンクの溶接を完了

NASA/Michael DeMocker

アメリカ航空宇宙局(NASA)が2024年2月16日、有人月面着陸プログラム「アルテミス計画」で使用する、大型打ち上げロケット「Space Launch System(SLS)」の推進剤タンクの溶接を終えたと発表した。

SLSは、一度の打ち上げで宇宙船と宇宙飛行士、物資を月に輸送できるロケットで、月の南極付近に宇宙飛行士を着陸させる「アルテミスIII」で使用される予定だ。今回、溶接を終えた約15.5mの液体酸素タンクと、すでに溶接済で内部洗浄を完了した液体水素タンクには合わせて277万リットル以上の極低温の推進剤が保管できる。「RS-25エンジン」に動力を供給して200万ポンドの推進力を生む設計だ。

NASAは2024年1月9日、月を周回する「アルテミスII」を2025年9月に、「アルテミスIII」を2026年9月に延期すると公表しているが、今回の発表により、着々と月面着陸に向けた準備が進んでいることをアピールした。

関連情報

Rocket Propellant Tanks for NASA’s Artemis III Mission Take Shape – NASA

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