Mercedes-BenzのSL「パゴダ」を電気自動車で蘇らせる 英Everrati

英Everratiは2024年5月、Mercedes-BenzのSL(W113型)通称「パゴダ」を電気自動車に改造するサービスを発表した。

1963年にデビューしたW113型の2代目SLは、フランス人デザイナーのPaul Bracq氏がカーデザインを手掛けたパゴダルーフを採用しているのが特徴だ。鋳造アルミニウムのドアシェルから、シリアルナンバーが刻印された合金のボンネット、トランクリッド、ドアスキンに至るまでこだわりの詰まった車体には有名人のファンも多く、かつてはCharlton HestonやJohn Lennonがオーナーとなったことで話題となった。

そんなパゴダを排気量ゼロの電気自動車に生まれ変わらせる、Everratiのサービスが発表された。Mercedes-Benzの専門家が修復し、高度なバッテリー管理と温度制御を備えた最新のバッテリーパックを搭載、高出力密度OEM三相ACモーター、カスタム仕様のギアボックスを備え、文字盤はオリジナルの外観を維持しながらも、重要な情報を表示するよう変更する。

「STANDARD」モデルは、週末のドライブに適した標準シリーズで、パフォーマンスとハンドリングを向上し、機敏で軽量なのが特徴だ。スペックは、バッテリー54.4kWh、電圧400V、300馬力(約224kW)、0-100km/hまでにかかる時間は8.0秒、最高速度200km/h、航続距離は257kmとなっている。

一方、「TOURING」モデルは耐久性と長距離走行を重視している。スペックは、バッテリー68kWh、電圧500V、300馬力(約224kW)、0-100km/hまでにかかる時間は7.0秒、最高速度200km/h、航続距離は322kmと、STANDARDモデルと比較してバッテリー総電力量が多い分、航続距離は60km以上長くなっている。

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Mercedes-Benz W113 SL “Pagoda”

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