- 2024-11-18
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- 5.5リッターV8ツインターボ, CHEVROLET, Corvette ZR1, GM, ダウンフォース, トップスピードモード, ベンチマーク, ミッドシップレイアウト
米Chevroletは2024年10月15日、同社の2025年型「Corvette ZR1」が、時速375kmを記録したと発表した。この記録は、100万ドル(約1億6000万円)以下の生産モデルで最速になるという。
今回の記録は、Chevroletの親会社である米GMのMark Reuss社長自身が、ドイツのテストコースでZR1をドライブして達成した。同氏は、「Corvette ZR1での最高速記録更新は、Chevroletにとって真の勝利であり、私個人にとっても現実離れした経験だった」と語った。
この記録では、2020年に採用した、エンジンを車体の前後方向の中央付近に配置するミッドシップレイアウトが奏功した。エンジンは、5.5リッターV8ツインターボで、7000rpmで1064馬力を発生し、アメリカ製V8エンジンとして最高の性能となった。
テスト走行にはエンジニアが同乗し、リアルタイムでデータを分析した。シャシー制御を最高速走行用に最適化した「トップスピードモード」が用意され、カーボン製の空力パーツは、最高速域で540kg以上のダウンフォースを発生し、安定した走行を支えた。
時速約375kmという記録は、偶然の産物ではない。テスト期間中、5人のエンジニアと2台の開発車両が、いずれも時速370kmを超える速度を記録した。これにより、ZR1の性能の高さと安定性が証明されたかたちだ。
2025年型Corvette ZR1は、100万ドル未満の量産車として、世界最速を記録した。この記録について同社は、アメリカの自動車メーカーにとっての速度の新しいベンチマークを設定したとしている。
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