GSアライアンスが量子ドットをポリエチレン樹脂に混合ーー樹脂複合体を世界で初めて産業化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

紫外線照射下での量子ドット混合マスターバッチ

GSアライアンスは2018年4月10日、ペロブスカイト型量子ドットをポリエチレン樹脂に混合して、量子ドット樹脂複合体(マスターバッチ)を作成したと発表した。産業化としては世界初だという。量子ドットは基本的に溶液中に分散しているが、今回固体化に成功し、応用の幅が広がることが予想される。

量子ドット(Quantum Dot)は量子化学や量子力学に従う光学特性を持つナノスケールの超微細結晶だ。通常、直径0.5~9nmの小さな構造体で、1個当たり10~1000個の原子や分子で構成。人工原子とも呼ばれる。

量子ドット混合マスターバッチ

また、結晶のサイズを変化させることにより発光波長が調整可能。固体の蛍光体と比較してスペクトルの半値幅が狭い、高い量子効率を持つなどの特徴がある。

こうした特徴を持つことから、太陽電池や量子コンピューター、LED、人工光合成をはじめとする様々な用途への応用が期待されている。

今回同社が作成した複合体では、樹脂固体中の量子ドット成分が0.5%以下でも非常に量子収率が高く、明るいものができた。半値幅は液体に分散した状態の量子ドットと同程度の19~24nmだった。

量子ドット混合マスターバッチの波長420nm照射下での発光スペクトル

今後は他の種類の量子ドットとポリエチレン以外の他の樹脂との複合体作成を研究するという。

関連リンク

プレスリリース
 

関連記事

fabcross
meitec
next
ページ上部へ戻る