日本精工、「高精度・長寿命ボールねじ」を開発――表面改質技術により摩耗を低減

日本精工(NSK)は2018年10月29日、従来より摩耗を低減した「高精度・長寿命ボールねじ」を開発したと発表した。2019年1月からサンプル品の提供を開始、2020年春に正式リリースの予定だという。

今回開発した高精度・長寿命ボールねじは、ボールねじの転走面に表面改質技術を採用。溝の表面に小さなくぼみ(ディンプル)を形成することで油膜形成能力を向上させた。これにより、油膜が形成されにくい低速、揺動、小ストロークの条件下の検証運転にて、従来品より予圧残存率で3倍の摩耗抑制効果を発揮した。同社によると、ボールねじ転走面での表面改質技術採用は世界初だという。

油膜形成能力の向上によって溝と剛球同士の接触による摩耗が抑制され、位置決め精度寿命が延び、メンテナンスサイクルの延長にもつながる。

NSKは、2018年11月1日から6日まで東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2018 第29回日本国際工作機械見本市」に、サンプル品を出展する予定だ。

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