Apptronik、初の商用ヒューマノイドロボット「Apollo」を発表

米Apptronikは2023年8月23日、フレンドリーなインタラクション、大量生産性、性能、安全性を考慮して設計された、初の商用ヒューマノイドロボット「Apollo」を発表した。近い将来、倉庫や製造工場で稼働し、最終的には建設、石油・ガス、電子機器製造、小売、宅配、高齢者介護など、多くの分野に拡大する予定だという。

Apptronikはテキサス大学オースティン校のHuman Centered Robotics研究室から生まれた企業で、これまでさまざまなロボットを開発してきた。同社の創設者は、NASAのValkyrieロボットの製造にも関わっている。

それらの経験を活かして開発されたApolloは人型で、人間のために設計された環境で、人間と一緒に働くために作られている。人間に近いサイズの、身長5フィート8インチ(約173cm)、体重160ポンド(約73kg)となっており、55ポンド(約25kg)を持ち上げる能力を持つ。ホットスワップ対応のバッテリーパックで4時間稼働。必要に応じ、コンセントにつないで連続稼働も可能だ。

直感的なインタラクションを目指すApolloは、親しみやすい人間のような顔つきをしており、目、口、胸のLEDが連動して状態を伝える。モジュール式の上半身は、どのようなプラットフォームにも取り付けることができ、二足歩行ヒューマノイドとしてだけでなく、車輪で動作させることや固定して使用することも可能だ。

さらに、同社独自の力制御アーキテクチャによって、人間の周囲で働いても安全なように作られている。周辺領域と物体検知時のApolloの動作を調整して安全な作業環境を作り出すことができる他、衝突半径内で動く物体を検知した場合は、即座にあらゆる動作を一時停止する。

同社のWebページでは、Apolloがトレーラーからの荷下ろしや、牽引カートからワークセルへの荷物の移動、パレット積載などをする様子が紹介されている。Apolloは人間がやりたくない作業を行い、仕事に関連した怪我を減らすのに役立つという。

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