次世代航空機燃料で飛ぶ――英Rolls-Royce、ハイブリッド飛行機向け新型ターボジェネレーターを発表

英Rolls-Royceは2023年6月19日、ハイブリッド電動飛行機向け新型ターボジェネレーターの試験を開始することを発表した。試験は、都市部の航空モビリティ向け電動垂直離着陸機 (eVTOL) 、および最大19席のコミューター機で実施する。

新型ターボジェネレーターは500kW〜1200kWの電源供給が可能で、バイオマスや廃油から作られる持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)や、将来的には水素を燃焼させて航続距離を延長できるという。これにより、現在のバッテリー駆動による電動航空機よりも長距離路線での運行が可能になる。

同社の電気タービンとガスタービンの開発能力を組み合わせて生まれた新しい燃焼エンジンは、小型ガスタービンの効率を段階的に変化させ、発電機は直列または並列の両方で使用できる。電気推進ユニットにエネルギーを直接供給するだけでなく、バッテリーの充電も可能なため、飛行中に電源を切り替えることもできる。

このエンジンは、今後数カ月以内にSAFを燃料とした試験を実施し、同社の試験施設の試運転に使用する予定だ。この試験施設は、新しいエンジンの試験に対応し、エンジンの技術的特性を確認できるように改修されたものだ。

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New Rolls-Royce small engine set to begin tests to advance hybrid-electric flight | Rolls-Royce

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