- 2024-1-26
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- 3Dスキャン, Arc Motor Company, electrek, Ford Bronco, Tesla, アップサイクル, クラシックカー, ドライブトレイン, バッテリーモジュール, 内燃エンジン(ICE), 電気自動車(EV)
カナダのグリーンテックスタートアップArc Motor Companyは、個人所有のクラシックカーを電気自動車(EV)に改造する事業を行っている。改造費用は7万5000ドル(約1110万円)からとなっている。
同社は、クラシックカーをモダンでパワフルな電気自動車に改造し、アップサイクルすることを目指す。すでに1974年式の初代Ford Broncoを改造。トルクが346 lb-ft(約470Nm)以上、航続距離が最大320kmのEVが完成した。
改造の費用は高額かもしれないが、EVへの改造費用の半分以上は部品とバッテリーのコストとなっている。また、車はそれぞれ異なるため、電動への改造はすべてカスタムとなる。そのことから、電気的および機械的なエンジニアリングに費用がかかるという。
改造のプロセスは以下の通りだ。まず、内燃エンジン(ICE)とドライブトレインに関連する部品をすべて取り外す。次に、車を3Dスキャンし、電気部品、バッテリー、ハードウェアを収めるスペースがどのくらいあるかを確認する。さらに、顧客の要求スペック(航続距離、トルク、馬力など)を満たすカスタムEVシステムを設計。独自のバッテリーボックス、マウント、ブラケットもそれぞれの車向けに設計、製作する。部品を取り付けたあと、数kmの走行テストを行い、問題があれば修理する。
クラシックカーの電動化には2〜3ヶ月かかり、部品の入手と顧客への輸送のため、さらに4~8週間程度を見込む必要があるとしている。