ガレージに収まる空飛ぶクルマ——2025年の販売目指す

Doroni Aerospace

米Doroni Aerospaceは2024年3月、開発中の2人乗り電動垂直離着陸機（eVTOL）「H1-X」に関する計画を発表した。2024年末までに飛行試験を終え、連邦航空局の認証を取得し、2025年内の販売開始を目指している。

H1-Xは同社の2人乗りeVTOL「H1」の次世代機で、4つのダクテッドファンが揚力と推進力を生み、同軸二重反転モーターで駆動する。

H1-Xは車2台分のガレージに収容できる大きさで、標準的なEV充電システムで充電可能だ。最高速度は時速約193km、航続距離は約97kmを目指している。

25分の充電で40分間飛行でき、ペイロードは約227kg、総重量は約839kg。H1-Xはジョイスティックで操縦し、自律型のナビゲーションシステムが運転をサポートする。

H1-Xは、衝突防止センサー、気圧計、LIDAR、そして場面に応じた位置と安全性を確保するためのオプティックフローを捉えるカメラを備えている。1つのファンが故障した場合も飛行できるように複数のファンで冗長性を確保し、完全に故障したときのために緊急着陸用パラシュートが装備される。機体はカーボンファイバー製で、大きなフロントガラスにより広い視野を確保する。

Doroni AerospaceのCEO、Doron Merdinger氏はH1-Xを紹介する動画の中で「垂直離着陸できるH1-Xは都市環境の中でもオペレーションでき、搭乗者はボタンを押すだけで上空からパノラミックビューを楽しめる」と説明した。

ガレージに収まる空飛ぶクルマ——2025年の販売目指す