米XILINXは2015年12月8日、16nm UltraScale+ファミリの開発環境を一般公開した。公開されたツールや資料には、Vivado Design Suite HLx Edition、エンベデッド ソフトウェア開発ツール、Xilinx Power Estimator(XPE)、Zynq UltraScale+ MPSoCおよびKintex UltraScale+デバイス向けの技術資料などがある。
今回の発表は、TSMCの16nm FF+(FinFETプラス)プロセスを採用したAll ProgrammableマルチプロセッサSoC(MPSoC)のテープアウト、16nm UltraScale+ポートフォリオ向け開発環境Vivado Design Suiteのアーリーアクセス版の発表 、ならびに16nm All Programmable MPSoCの顧客向け初出荷など。これまでのUltraScale+ポートフォリオのマイルストーンに続くものという位置づけだ。
Zynq UltraScale+およびKintex UltraScale+デバイスは、Vivado Design Suite HLx Editionでサポート。ソフトウェア開発キット、XPE、Zynq UltraScale+およびKintex UltraScale+デバイス向け技術資料はダウンロードで提供するとしている。
UltraScale+ポートフォリオの単位ワット当たりの性能は、28nmデバイスに比べて2〜5倍とのこと。一般公開によって、システム集積度とインテリジェンスの大幅な向上、高いセキュリティ性能、安全性を提供できるとしている。