共同印刷は2017年3月31日、130℃環境下で使用できる機能性フィルムの新たなラインアップ「耐熱フィルムシリーズ」を開発したと発表した。シリーズ第1弾の「吸湿機能タイプ」を、4月5日から東京ビッグサイトで開催される「高機能フィルム展」に参考出展する。
同社は、医薬品や電子部品、精密機器で大敵となる湿気やアウトガスなどを吸収する高機能フィルムを多数提供。しかし、従来品の湿気・アウトガス吸収材料「モイストキャッチ」は100℃でフィルムが熔融してしまい、高温になることもある電子機器の内部などで利用するには適していなかった。
今回開発した吸湿機能タイプは、ポリプロピレンを主材に使用することで、130℃環境下でも吸湿性能を確認できた。電子部品パッケージや電子機器内のゲッター材としての利用を主な用途として想定している。