ランクセスの軽量化素材「テペックス」が小型自動車向けドアモジュールキャリアに採用

独ランクセス(LANXESS)傘下のボンドラミネーツ(Bond-Laminates)が開発/製造する軽量化素材「テペックス(Tepex)」が、小型自動車向けのドアモジュールキャリアに新たに採用された。ランクセスの日本法人が2017年4月19日に発表した。

テペックスは、連続繊維で強化された半仕上げ熱可塑性コンポジットシート。大量生産が可能で、部品の軽量化に適しているため、採用する自動車メーカーが増えているという。軽量化構造の設計において、フロントエンドキャリア、バンバービームス、インフォテインメント・ブラケット、床下プロテクションパネル、ブレーキペダル、バッテリーコンソール、シートシェル、シート、背もたれなど、幅広い用途で利用されている。

テペックスは今回新たに、グローバルな自動車メーカーの小型車向けドアモジュールキャリアに採用されたという。ランクセスはシステムサプライヤーのブローゼ・ファールツオイクタイレ(Brose Fahrzeugteile)と契約し、ボンドラミネーツが、自動車用キャリアメーカーであるエルリングクリンガー(ElringKlinger)へコンポジットシートを提供するとしている。

テペックスの採用により、重量は射出成形コンポーネントの設計に比べ、車1台につき約1.6kg削減できる。スチールと比較すると、4つのドアモジュールを使う場合、車1台につき約5kgの低減が可能になるという。

また今回採用されるドアモジュールキャリアは、テペックスを直接金型内で成形し、バック射出成形するハイブリッド成形プロセスにより製造されている。エルリングクリンガーによって工業化されたワンショットプロセスにより、予備賦形の金型が不要となるとともに、機能を統合することでコスト削減が可能となるという。

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