フォルクスワーゲン、幅広いモデルの電動化バージョンを提供――48Vマイルドハイブリッドを採用

48Vベルト統合型スタータージェネレーターと48VバッテリーおよびDC/DCコンバーター

フォルクスワーゲンは2018年4月27日、幅広いモデルの電動化バージョンを提供すると発表した。ハイブリッドカーの形式として、48Vマイルドハイブリッドを採用する。

48Vマイルドハイブリッドシステムは、低コストで従来の駆動システムの電動化が可能で、既存の12Vシステムに追加する形で車両に搭載される。従来の内燃エンジンに、48Vのベルト統合型スタータージェネレーターと48Vのリチウムイオンバッテリーを組み合わせることで、エンジンを完全に停止した状態でコースティング(惰性走行)でき、100km走行あたり最大0.3リットルの燃料を節約。始動時にエンジンを電気的にアシストすることもできる。

また、同スタータージェネレーターは、オルタネーターとスターター双方の役割を果たし、同時に始動時にエンジンを電気的にアシストして、駆動トルクを瞬時に高める電気モーターとしても機能。また、コースティング時など、走行中可能な限り頻繁に停止しているエンジンを、乗員がほとんど気付くことなく始動できるという。

さらに、バッテリーには、減速時のブレーキエネルギー回生などによりエネルギーが供給される。同バッテリーからは、スタータージェネレーターに、そして、DC/DCコンバーターを介して、12V電源にも必要な電圧を供給する。

同社は、この48Vマイルドハイブリッドシステムを、次世代「Golf」を機に、ほぼすべてのモデルラインナップで採用する予定だ。そして、この次世代のGolfと純粋な電気駆動を用いた電気自動車「I.D.(アイ.ディ.)」の2つの製品ラインナップにより、電動化の推進を目指すとしている。

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