業界最高水準の高ESD耐圧――村田製作所、ADAS/パワートレインなど車載市場向けパワーインダクタを開発

村田製作所は2018年11月22日、業界最高水準の高ESD(Electro-Static Discharge、静電気放電)耐圧特性を備えた、車載電源向けパワーインダクタを開発したと発表した。

今回同社は、スマートフォンなどの民生機器向けに大きなシェアを持つ同社のパワーインダクタの代表的製品「DFEC」シリーズのうち、252012サイズと201612サイズをそれぞれ車載品質に向上させ「DFE2HCAH」「DFE2MCAH」シリーズを製品化した。

両シリーズとも、車載用受動部品の規格であるAEC-Q200に準拠しており、DFE2HCAHはESDモデルのHBM(Human Body Model、人体モデル)において業界最高水準のESD耐圧1KVを保証する(DFE2MCAHシリーズは耐圧500V)。小型、大インダクタンスでありながら、高い絶縁特性とESD耐性を備える。車載用途で求められる-40~150℃で動作する。

同社は、この開発品をADAS(Advanced Driving Assistance System、先進運転支援システム)、車載インフォテインメント、パワートレイン、高速車載ネットワークなどの幅広い車載用途向けとしている。DFE2HCAHシリーズは、既に2018年10月からサンプル出荷を開始しており、DFE2MCAMシリーズは2019年1月のサンプル出荷を予定しているという。

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