日立オートモティブシステムズ(日立AMS)は2016年3月9日、自律走行システムなどの高度安全走行システム事業を強化するために「情報安全システム事業部」を4月1日付けで新設すると発表した。
日立AMSによると、次世代ビークルの中核技術は自動運転やコネクテッドカーの実用化に向けて、先進運転支援システム(ADAS)から自律走行システムへ進展しているという。こうした状況の中、同社は高度安全走行システムの技術開発と事業化を中長期的な事業戦略として重要視している。
情報安全システム事業部では、日立AMSの強みとうたう電子・電動化製品やコントローラーとソフトによる統合制御技術のほか、日立製作所やクラリオンなど日立グループが有する情報・通信システムなどの技術を基に、高度安全走行システム事業における競争優位性の構築を目指す方針だ。
同事業部の組織は、事業戦略策定やシステムエンジニアによるソリューション提案などを担う「グローバル事業企画部」のほか、「設計開発本部」や「システム品質保証部」などで構成される。設立当初の人員体制は約200人となる予定。今後の人員補充は適宜図っていくとしている。