- 2019-3-7
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- 3Dプリント, Arman Sabbaghi, パデュー大学, 南カリフォルニア大学, 機械学習
米パデュー大学は、機械学習を使って3Dプリントの精度を飛躍的に向上させる技術を、南カリフォルニア大学と共同で開発したと発表した。開発チームは、新技術の特許取得に向けて準備作業を進めている。
チームが開発したのは、積層造形による製造システムにおける幾何学的な精度コントロールのための、新しいモデル構築アルゴリズムとコンピューターアプリケーションだ。ユーザーのネットワーク内でローカルに実行し、APIを外部に公開することができる。
このソフトウェアは、機械学習を利用してプロダクトデータを分析し、高精度の部品を製造するためのプランを作成する。技術の詳細は明らかにされていないが、精度の改善は、製造されたパーツが一貫して要求される公差内に収まることを保証し、製造機器や製造時期に関わりなく、再現可能だ。
チームを率いた統計学のArman Sabbaghi助教授は、「この技術は、航空宇宙など、信頼性と安全性を確保するために正確な幾何学的寸法が重要となる多くの産業に応用できる」と述べている。同助教授はまた、「我々の開発した機械学習による3Dプリント製造改善技術は、誰もが利用できるものだ」とも述べ、技術の有用性に自信を見せている。