2019年6月10日、ノルウェーにあるFCV向け水素ステーションで大規模な爆発事故が発生した。これを受けて、トヨタと現代(ヒュンダイ)が同地での水素自動車(FCV)の販売を一時停止したと、アメリカの自動車専門メディア「InsideEVs」が報じている。
爆発事故は、ノルウェーのサンドヴィカにあるUno-Xの水素ステーションで起きた。Uno-Xは、ノルウェーやデンマークで無人ガソリンスタンドをチェーン展開する企業であり、2020年までに20カ所の水素ステーションを設立する計画を打ち立てている。
今回の事故は、水素タンクの爆発によるもの。これにより、事故現場の半径500m圏内が立ち入り禁止となり、幹線道路E18とE16の交差点が閉鎖に追い込まれた。爆発の被害を直接受けた者はいないが、現場近くの車道を走行していた車両のエアバッグがその衝撃で作動し、2人の負傷者が出たという。
Uno-Xは今回の事故を受け、ノルウェーにある他の水素ステーションを2カ所閉鎖した。再開の目処は公表されていない。FCVや水素ステーションについては、その安全性を懸念する向きがあるが、本件はFCV普及の逆風となる可能性もある。
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